『陰陽道の全体像を知るには最適の書』
巷では安倍晴明がブームになっているが、安倍晴明と陰陽道とは切っても切れない関係にある。本書はその陰陽道に対して幅広い視点からアプローチしたものである。陰陽道の中心的な思想である「陰陽五行思想」や陰陽道で行われる秘術、祭祀と神々といった基本的な事柄に関してはもちろんのこと、陰陽道が日本史で果たした役割や生活の中に溶け込んだ陰陽道の例、他宗教と陰陽道の関わり、暦や占術などについて述べられている。その他には陰陽道にゆかりのある神社仏閣ガイドや、現代に息づく陰陽道として「いざなぎ流」が紹介されている。安倍晴明の超人的な伝説も紹介されている。
全体的に写真や図が多用されていてわかりやすい。しかし、陰陽道という巨大な体系のものを限られた紙面で幅広く紹介しているために場所によっては説明が唐突な部分も見受けられるが許容範囲であろう。
陰陽道の全体像を手っ取り早く知るには本書は最適だ。内容的には必ずしも容易だとは言えないが、わからないことに出会った時には立ち戻って来れるだけの内容を持っている。幅広い陰陽道の世界へと旅立つための案内図として本書を利用して欲しい。
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